MUJI STAY
過ごし方紹介

スタッフが行く、1泊2日の吉野山滞在記(前編)

2025.10.16

スタッフが行く、1泊2日の吉野山滞在記(前編) ヒーロー画像

無印良品の宿泊施設「MUJI room SAKAMOTOYA」がある吉野山は、桜の名所として知られていますが、春はもちろん、四季折々楽しめる美しい景観や山中に点在する神社仏閣巡り、古くから親しまれているご当地グルメなど、通年通して楽しめるスポットです。そんな自然と神話が息づく奈良県吉野山にスタッフが行ってみました。

日本最古のロープウェイに乗り、いざ吉野山へ

近鉄吉野駅から徒歩3分弱。吉野山の玄関口となる千本口駅に現れたのは、なんともレトロな雰囲気漂うロープウェイ。それもそのはず。昭和4年に開業された日本最古のものだそう。
今でも現役で稼働しているのには驚きました。
歴史感じるロープウェイに揺られながら、気づけばあっという間に吉野山入口へ到着。

日本最古のロープウェイ

車内から見える木々の景色は、季節によっても変化を楽しめそうでした。

世界遺産で邪気払い

境内からの桜の景色が「一目千本」と呼ばれ、吉野山を代表する桜スポットになっている世界遺産の吉水神社。新緑広がる時期もまた違った雰囲気で絶景でした。

吉野山風景

そんな吉水神社で抑えておきたいのが、書院の奥にある「北闕門」です。
ここで九字を切ると邪気祓いされ、心身が浄化されると言われており、知る人ぞ知るパワースポットだそう。

北闕門

厄年スタッフは気合十分。作法に則り、より念入りに九字を切って邪気を祓ってきました。

約1300年前より伝わる伝統薬を知る

宿に向かう道中、三つ足・三つ指の印象的なカエルの置物が目に入り立ち寄ったのは、約1300年前より伝わる伝統薬「陀羅尼助丸」の本家「藤井利三郎薬房」さん。

本家 藤井利三郎薬房さん外観

ロープウェイと言い、薬と言い、吉野は歴史が深い。
食べすぎ・飲みすぎ・胃もたれなどの常備薬として、「陀羅尼助丸」は今でも地元の方に支持されているそう。原料になっている、とても苦いという薬草も見せていただき、黒くて小さい薬の粒は見るからに効きそうで、昔から頼りにされてきた理由が分かる気がしました。

本家 藤井利三郎薬房さん店内

また店構えも去ることながら、店内には歴史感じる小道具がたくさん展示されていました。

築100年の宿でゆっくり心身を休める

100年の歴史を紡いできた旅館「坂本屋」の3室を、無印良品がリノベーションした「MUJI room SAKAMOTOYA」に宿泊。

MUJI room SAKAMOTOYA外観

天板や柱など元の客室の良さは残しつつ、地域作家さんが手掛ける拘り詰まった家具やアートと無印良品の世界観を取り入れた、新旧が共存する唯一無二の空間が広がっています。

客室

特にタイル張りの洗面台や浴室、館内のサインなど、節々に残るノスタルジックな雰囲気はまるでタイムスリップしたような感覚になり、心躍りました。味のある昔ながらの部分はそのまま大切に残されていて、古いお宿ならではの特別感を存分に味わえました。

洗面台

アメニティ類が無印良品で揃えられているのも、手ぶらで行けて嬉しいポイント。軽食も充実しているので、お部屋でまったりするのもいいですね。今回泊まったお部屋は広くてキッチンスペースもあったので、近所で買ったものを持ち込むのも楽しそうです。お部屋と宿そのものをじっくり味わえるのも、この空間の魅力だと感じました。

客室

夕食は吉野名物葛うどんや柿の葉寿司に舌鼓。また吉野を代表する三つの酒蔵「北岡本店」「美吉野醸造」「北村酒造」の日本酒飲み比べも体験できました。
ご当地グルメや地酒を楽しむのも旅の醍醐味として欠かせません。

ご当地グルメ

吉野の夜はとっても静か。ゆったり流れる時間に、部屋に優しく灯るあかりとアロマディフューザーのひのきの香りが、より癒しの空間へといざなってくれます。テレビのない静かなお部屋で優しいあかりに包まれていると、普段はつい夜更かししてしまうのに、自然と眠気がやってきました。心身ともにリラックスした後は、明日に備えて早めに就寝。

後編へつづく。

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奈良県吉野町にある宿泊施設です。築100年の旅館「坂本屋」の3室を無印良品がリノベーションしました。

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