スタッフが行く、1泊2日の吉野山滞在記(後編)
2025.10.16

前編に引き続き、奈良県吉野山の魅力にスタッフが迫ります。
修行体験で自身と向き合い、最強のお守りも
役行者に縁ある場所として、山岳修行や瞑想、沐浴行など、様々な修行体験ができる櫻本坊へ。今回は朝の勤行参列と瞑想、写経・写仏を初体験しました。
日常の喧噪から離れ、目の前にあるものだけに集中し、ただひたすらに自身と向き合う時間。最後まで正座ができるか緊張しましたが、リラックスした体勢を勧めていただいたので、安心して集中できました。
終わったころには雑念が解放され、心身共にどこかすっきりした気分になりました。
櫻本坊に来たらもう一つ、ここでは大峯山寺の「九重守」という最強のお守りが頒布されています。
ピンチになった時に開くと救ってもらえるとされる一生に一度のお守りだそう。
開くことが来ないことを祈りつつ、しっかり手に入れました。
賞味期限10分の吉野本葛を堪能
奈良の吉野は葛粉の名産地。特に吉野地方で作られる葛の根から採取したでんぷんを100%使用した「吉野本葛」は、品質の高さから最高級品とされているそうです。
そんな「葛の話」とともに最高級の本葛・葛本来の味を楽しむことができるのが「中井春風堂」さん。
吉野本葛と水のみを使い、その場でできたての葛を味わうことができます。
純白の葛粉が美しく透明に変わる姿を楽しめるのも束の間。
時間が経つと白くもどってしまうそうで賞味期限はなんと10分。
もちもちとした食感が癖になり、成り立ちを聞いた後に食べる本葛は更に味に深みが増してとても美味しかったです。
吉野山のシンボル、修験道総本山へ
吉野山に高くそびえる金峯山寺の蔵王堂は、東大寺大仏殿に次ぐ規模の木造建築。 古来より役行者が参篭修行をした後、金剛蔵王大権現を本尊として祀ったのが始まりだそう。
現在では修験道総本山として、全国の修験者・山伏が集う場所になっているようです。
蔵王堂の中には多くの尊像が祀られていて、今にも迫りくる迫力に圧倒されました。
なお秘仏であるご本尊金剛蔵王大権現3体は、特別ご開帳の時のみの公開となるためこの日は見られず、ぜひまたリベンジしたいと思います。
昔ながらの柿の葉ずしをお土産に
最後に立ち寄ったのは、吉野名物柿の葉ずしを昔ながらの製法で手作りする「たつみ」さん。
その日の温度や湿度、米の状態によって仕込み加減を調整しているそう。
機械を使わず、丁寧に手押しされた柿の葉ずしはふっくらやさしい食感に。手押しの柿の葉ずしは今ではなかなか見られないそうで、とても貴重。お米もふんわりとしていてとても美味しかったです。
少し時間を置くと塩漬けされた鯖の味がほどよくご飯に染みると伺い、帰りの電車で吉野山に思いを馳せながら、美味しくいただきました。
今回訪れたのはほんの一部。吉野山にはまだまだ魅力的なスポットがたくさんあります。
山に囲まれた吉野は、桜や新緑、雪景色など季節によって全然違う美しさを楽しめるので、ぜひ色々な季節に訪れてみたいと思いました。日常を離れて、静かに心を整える時間を吉野山で過ごしてみませんか。
皆さまのお越しをお待ちしています。
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